予想を越えようぜ

即興演奏って...

億劫だなあ...
人前でやらなきゃならないとしたら。
真っ白なところで毎瞬ひらめくなんて無理じゃん?

だれか敬愛するミュージシャンがする即興演奏。
それも見る前の気持ちとしては期待感いまいち湧かない。
そそられない...
敬愛できる程の人物はそれなりに手練でしょう。
わるくいえば手垢にまみれたようなパターンばかりになる確率は素人よりも高い。
たかがしれちゃう...

己のでも他者のでも、即興演奏してる瞬間が面白いと思える時は
予想を越える時。
ああ、そのパターンね、、という枠からはずれる時。
セッション相手のいる即興セッション
その場合、自由が利くパートでの参加でなら楽しむことができる。
私の場合でいうとドラムかピアノ(自由でもないけど恐くはないという意味で)か かな。
シンセで即興する“電子スッパ“なるパフォーマンスをしてる私には時折、
電子スッパでセッションに参加してくださいというオファーがあるが、
それはとことん気が向かない。
詳しくは説明しないが、MC303や505は本来完全自己満足自己完結型の楽器なので、
できることは沢山あるが、沢山ありすぎて逆にフレキシブルにレスポンスすることには向いていない。

しかしながら、
私の電子スッパライブは毎回が
私対私による一大デタラメ即興セッション大会。

予想を越える為のデタラメ。
いじりたおせる素材は沢山用意してある。
用意されてるもの(素晴らしい私のパターン集が1台につき2.30個ずつ)をいかに形を変え、
文脈を変え、自分のもとからときはなって別の意外性とミックスさせられるか
それを遊び倒す作業はとてもとても楽しい。
私は私がローランド系のオールインワンシンセでつくるちょっとしたリフ、フレーズ?パターン? が自分で大好きだ。
かなり天才的だとうぬぼれている。
しかしライブでそれを只そのまま聴かせるのは愚の骨頂と思ってるので
自分が驚くような変化をさせること自体を演目にしたドキュメントに仕立てる。

その電子スッパスタイルのライブの初期集大成盤が
Childiscからリリースした2006年のアルバム『Happy House』。

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昨日、東京矢川にある施設 わかばの家 で手芸のワークショップに行ってきた。
すでに誰かが作った素材を針でちくちく刺しまくって合体させていったりしてちがう作品にして、
わかば祭というお祭りで販売。 
売れ残ったものはまた別の日の「ちくちく会」に来た人にリアレンジされたりして形を変えていく、、。
それってちょっと電子スッパライブのプロセスと似てる。

『Happy House』の中の音は特に動画サイトできけたりするものもないので
その、昨日わかばの家で撮影した動画を編集して、ハッピーハウスの音源の一部でミュージックビデオにしてみた。

ぜひ見てください。