ツアーフォト備忘録その1 淡路島・前編
note(というSNS)で食べたラーメンとか食いもん系の写真を投稿する人がいる。阿呆か?と思う。noteは基本的にクリエイター系の商店街ならびに有料か無料かでの表現発露場もしくは意識を高める為の喋り場である。ツイッターやFacebookやインスタグラムでも美味しんぼ投稿は多いが、まあみな誰もが食欲あるわけで、うまかった、美味そー、だけでも立派なコミュニケーションだからいいと思う。
かくいう私もそのようなフォト投稿は、note以外ではする。でもなるべくせぬようにしている。が、旅先ではガンガンするようにしている。なぜか?・・無難なはなしのネタがないからだ!なにせ辛口であるから色んなことに毒づきそうなクセがついてるもんで。そんな時は食ったもんフォトでわたしの悪いイメージを自分で浄化するのだ(されない...)。が、写真に関して私が一番皆様にお見せしたいのは自撮りでも食いもんでもない。悪そうなおっさんの孤独な姿や朽ちた岩や建物、樹の外皮やヨッパライの人間ドラマ等が私の本命だ。
それだけを前置きにしておいて、それでは今回の兵庫県の旅先での食いもんフォト集をお届けしたいと思います◎
10/31
朝。わたしは兵庫県の明石に着いた。
明石からジェノバラインというフェリーに乗り込み、淡路島の岩屋まで500円で島へ渡る。
窓から見える世界最長の吊り橋明石海峡大橋からバスで行ってたなら島の中部にあるイザナギ神社に行きたかったが、わたしは岩屋の絵島や岩楠神社やとある銭湯にも行きたかった。
到着。
舟工場を見ると興奮する。
工場が並ぶ港からすぐにさらっとあったのが岩楠神社。
これだ。この女陰の入り口に挟まりっぱなし(のよう)なところ、他のどんなでっかい威厳もたせた神社よりもありがたみのある本物っぽさがあって素晴らしいじゃないか。
このような由緒にぴったり。
ちいさなカタツムリも神話の真偽を知ってそうだ。
洞窟壁面全体と壁面アップ
もう少し歩くと
岩屋商店街だ。
ナニシニキタ!
ナニシニキタ?
ココハオマエノイルトコロジャナイゾ
等、猫様達には大いに歓迎してもらえる。
お店も
バラエティに富んだ品揃え
も少し商売っけ出してもいいかもしれないが。
やってない喫茶店が多くあった。
島の理髪店
で、あったあった。
温泉の看板掲げた銭湯
でもやってない。また夕方に来れたら来たいと思いつつ、
入るならここかと通りすぎていた幸乃屋さんへ戻り、
ミニうどんセット。美味しい。ご飯はタコ飯。有名店でシラス丼や淡路ビーフを食べる予算がない方にはここおすすめ。ほっこり満足。
ほんと猫多い。
商店街途中から階段をのぼり
高雄山観音寺から見下ろす港
更に上へ行けば展望台があるようなので上へ上へ
鳥の山展望台。後ろには高速サービスエリアが見える。「すいません。バスってどこ行けば乗れますか?」
アッチダ
教えてもらった方角を柵を乗り越え高速道路を冷や冷やしつつ歩いていると黄色い車に止められた。「イザナミ神社まで乗せてもらえますか?」「いや、バス亭教えますから速やかにここから移動しないと捕まりますよ」
言われる通りにバス停へ行くと、イザナギ神社方面へ行くにはあと2時間、観光地巡りの半循環バスでも1時間待たねばならなかったのでどっちも選ばず、別道からまた岩屋港付近へ散歩した。淡路には「水越」という名の土地もあり、そこにも行きたかったがあきらめる。
この学校の音楽室から聞こえたドラムと鉄琴とピアニカの合奏が楽しげでとても良かった。
紫色に目が潤う
ー後編へ続くー
ポストカードワンダーランド
今年はこれでもかというくらいに作ったコラージュなどをSNS等で見せつけておりましたところ、ありがたいことにデザインの依頼が増えている。この調子でデザイン界でも売れっ子になってみたい。
レコード水越の扱う物質商品は今までCDに限られていたが、昨日(10/28)から新アイテムのポストカードが加わった。
ポストカードは通販では基本的に単品売りは無しで、mixtapeやオリジナルアルバムのご注文とのトッピング商品とします。勿論出張販売の場合は、単品販売もします。今回のポストカードはおなじみ代々木のヴィンテージ雑貨屋さんnagaya shop mittaとのコラボ商品です。mittaさんでは税込み160円均一で購入できます。
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「Go! into the space of antique」
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「u-fu-fu melody」
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裏面は共通デザインにタイトル表示だけ違う形。デザインに使ったほとんどの素材は、

- 作者: certo
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2014/08/11
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
レコード水越としては、¥100+ワンコイン(1円or5円or10円or50円or100円or500円)という変則的な価格設定にします。
適正価格のイメージは150円ですけど、お金が無い人は101円でも105円でもいいし、レコード水越に気持ち投資したい方は200円でもいいし、なんならばMAXの600円だっていいわけです。たまたま財布をのぞいてそれしかなかったから、みたいなやりとりを楽しみたいわけです^^ 遊びを取り入れた商売でありたいのです。楽しい方がいいから(なおかつ釣り銭がいらなければ楽であるし)。欲しいカードがあったらぜひ楽しんでゲットしてほしい所在であります。
今回使用した印刷所は大阪のグラフィックさん。優しい肌触りの厚手の高級紙を使ってますから、現物は飾って・触って・書いて・送って・買って・眺めて嬉しい一品になってると思います。デザイン的にも、縦でも横でもどの角度から見ても正解ともいいきれないリヴァーシブル仕様に設計してます。
5種類あると、誰がどれを選ぶかという楽しみがあって面白いですね。代々木mittaさんも可能なら1回足を運んでみてほしいです。まだ「わたしはオルガン」のスペシャル梱包ヴァージョンも売ってますし。カードの絵にはそれぞれタイトルがついてますが、それは全部mittaの店長(猫)の雇い主さんがつけてくれてます。楽しいコラボレーションでした。
▼mitta ブログ
http://mittattim.exblog.jp/
僕たちみんなデューク・エリントンの作ったレールの上に居ながら
【Mixcloudに"レコード水越によるDUKE ELLINGTON mixtape"をアップしました】▼
http://www.mixcloud.com/suppamicropamchopp/
今回が"レコード水越の、偏見が消える公開mixtapeシリーズ”のひとまずの完結編。
ジャズの神様、というより現在のポピュラーミュージックの基礎を作り上げた偉人デューク・エリントンの音楽を今の(レコ水の)視点から編んだ39分間のミックス。
ロックファンや電子音楽ファンの中にはサン・ラーを大層ありがたがって一目置き、サン・ラーというワードに敏感でいる人が多いように感じている。しかし彼の音楽の良さの基盤にはデューク・エリントンのテイストが大きく浸透している。サン・ラーのアルバムを追いかけはしても、エリントンには延々スルーである人は謎であり且つもったいないことをしてるように思う。個人的には比べるのもエリントンに失礼なくらい格が違うと思っている(イメージのエグさヤバさがロックファンにとってロックかロックじゃないか ということなのかもしれない)。サン・ラーは私も嫌いじゃない。エリントンが好きなんだなあという面が可愛いらしい。ただ、音楽ファンだったら、先にエリントンの音楽がもたらしてきたことをある程度知っておいた方がいいのではないか、と思う。
セロニアス・モンクやアブドゥラ・イブラヒム(ダラー・ブランド)、ランディ・ウェストン、ローランド・カーク、ミンガスなどもエリントンのテイストを各自の下地に丸見えに敷いて引き継いでいる。モンクとカークは個性が強烈なので人気があって当然だが、デューク・エリントンの音楽をそれなりにコレクションしようと思う層というのはブラスバンドで実際に演奏した人がアンサンブルの凄さを体感した上で学校を卒業してからも趣味でも聴き続けるパターン以外で探すとなると「東京大学のアルバート・アイラー」の影響下の人か、渋谷毅さんのエリントン曲の演奏活動から好きになるくらいしかなかなか見当たらない。1930年前後のNYコットンクラブ箱バン時代のビックバンドイメージや大ヒット曲が与える印象は、その後のビーバップ/モダン/モード/クロスオーバー/ニューチャプターが取り上げる系 らの『JAZZ』とはきっぱり断絶があるかのようで、まだまだこれからエリントンが積極的に聴かれる気配は見えない。。、とかなんとか言ってみても私の視野は恐ろしく狭く、今どうなっているか、過去どうだったのか、など、実際のところはほとんど捉えられてはいないも同然なはずだと思っているが、一言で言うなら、ポップミュージックの基本はエリントンなので、もっとみんな知ろうとしようよ!聴こうとしようよ! ってことにつきる。
確実に見過ごされている未だ活用されてない様々な音楽的な種が過去の音源の中に沢山紛れているし、時代によっての大衆の音楽の捉え方の変化も考察した上でエリントンの超音楽性についての真の再評価が改められる必要がある気してならない。
今回は、超有名曲はあえて使わないようにしているが、エリントンの音楽を殆ど知らない人やにわかに興味を持ち始めてる人にとって意外な良さのある隠れた、私好みのテイクを持っている限りのCDから聴き易いかんじで繋げてみてる。ステレオ化時代初期50年代のエリントンの録音はたまたまテクノロジーの進化とマッチングしてド迫力性が快感度マックスなざらついたクリアさでパッケージングされていて、家で手ぬるい環境で聴いてるだけだと様式の古さに自分と無関係な音楽だと思わされがち。でも、私はDJでよく色んな曲をかけてみているが、爆音で鳴らせる環境で聴くと衝撃をうける。サウンドを楽しむならダントツ50年代の音源だが、40年代30年代のエリントンの仕事が実はもっと素晴らしいのだが、録音音像はいたしかたなくもやもやぼやぼやしているのが、これからエリントンを聴こうという人の障害になっている。それら古い音像からリアリティを持って聴取するには想像力が必要だ。今回の私のmixは、ハイファイ期とローファイ期をなるべく交互に交えるように気を配った。そうすることで想像力の手助けができるのではないか、という意図がある。クラブ系リスナーにエリントンの良さを訴求する意図であればもっとクリアな音中心のレアグルーヴよりのmixを作ることも可能だが(ジョビンmixでもエレカシmixでもそのように出来た)、私は「オンガク」存在としてのエリントンを知ってもらうべきだと思うからそうしなかった。エリントンをジャズだと思って聴いてはいけない。いけないということもないが、そう思うから見誤るようなことは多いだろう。エレファントカシマシもロックではなくただの音楽、小沢健二も歌謡曲ではなくただの音楽、ジョビンもボッサではなくただの音楽、みんな同列の美しい「オンガク」という名の素晴らしい音楽なのだ。
聴き終わったらエリントンの世界が少しでも前より身近に感じられたらいいな。
^^
Mr.音楽・アントニオ・カルロス・ジョビンの出す正解
【Mixcloudに"レコード水越によるJobim mixtape"をアップしました】▼
http://www.mixcloud.com/suppamicropamchopp/
アントニオ・カルロス・ジョビンの音楽だけで編集した組曲風な38分間のミックス。ジョビンって、ボサノバの人でしょ...というくらいの認識の人はきっと驚くのでは。ボサノバやサンバ、ブラジル音楽という枠には収まりようもない、地球人類音楽史の中でもトップクラスに重要な作曲家ジョビンのあまりポピュラーではないかもしれない部分を意識した組曲風な38分。

- アーティスト: アントニオ・カルロス・ジョビン
- 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
- 発売日: 1997/05/25
- メディア: CD
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- アーティスト: Antonio Carlos Jobim
- 出版社/メーカー: Polygram Records
- 発売日: 2000/03/21
- メディア: CD
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ジョビンの音楽に最初に出会ったのは、ジョビンの最後のオリジナルアルバム「アントニオブラジレイロ」が発売された1995年で、新宿のヴァージンメガストアの大袈裟なポップ文(太陽系音楽の最高傑作!とか確かそんなような..)に釣られて試聴して驚いて即買いし、それ以降聴く音楽が変わった。それまではロックミュージックに割とこだわっていたが、そんなこだわりがばかばかしくなっていった大きなきっかけの1枚だった。本当に出会えて良かった。

- アーティスト: アントニオ・カルロス・ジョビン
- 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
- 発売日: 1999/06/19
- メディア: CD
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- 作者: エレーナジョビン,Helena Jobin,国安真奈
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 1998/10/01
- メディア: 単行本
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真っ暗闇の立方体の中から音はやってくる。Mr.音楽トム・ジョビンを媒体にして現れたでっかいソレ達はとても深い響きを持っている。それが少しでも伝わったらいいな。
怪しく美しい佐野元春の世界
【MixcloudとYouTubeに"レコード水越による佐野元春 mixtape"を新しくアップしました 】▼
http://www.mixcloud.com/suppamicropamchopp/%E4%BD%90%E9%87%8E%E5%85%83%E6%98%A5-%E6%AC%B2%E6%9C%9B-mix/
佐野元春楽曲だけで編集したテープ繫ぎ感覚のミックス。罠がそこかしこにある43分間。佐野元春のファンもそうでない人でも新鮮に聴けるのでは。
私にとって佐野元春は、自分の高校時代の行動や興味の大半を方向付けていたラジオDJ兼ポップスターで、かなり思い入れがある人(『THE BARN』くらいから遠ざかり気味ではあるが)。
出会った時は『Café Bohemia』に収録されるシングルが連発された頃で、遡ってライブビデオ『Truth '80〜'84』『Visitors Tour '84〜'85』を見たり初期のアルバムを聴くに、ちょっといい時期は過ぎちゃったのかな、というモヤモヤ感を抱えつつも追いかけていた。尖ったアルバム『Visitors 』を作ってニューヨークから帰って来てから日本での風当たりなどの精神的ショックからか声変わりプラス、歌い方じたい感情を押さえた唱法に変化して、曲調もポップではあるけどどこか抜けきれないムードがしばらくつきまとった(ように私は感じていた)。
そこからまた”抜けたな”と感じられたのが92年の『Sweet16』で、このアルバムではそれまでチラ見せ程度だった怪しく美しいアレンジセンスが炸裂していた。

- アーティスト: 佐野元春
- 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
- 発売日: 1992/07/22
- メディア: CD
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今回のミックスではそれらの、感覚をふっとすくいあげてくれるような要素のある曲と、歌詞とグルーヴとサウンドが今の自分にグッとくるような曲をサラッと特集したかんじ(入れる段階でほとんどはじめて意識した曲も含む...)。短めな方が沢山の人に聴かれやすいかと、曲を細切れに短縮編集したりブツっとチェンジしたりしてるから佐野曲に詳しい方が聴くと大胆かつ妙なミックスかもしれない。所謂名曲や思い入れの強い曲はもっと山ほどあるが、網羅して紹介する目的ではないのでこうなってます。

ラッセン ブロッコリー 林亨 ブリザード
茅場町七針へ行くには私の場合、中野から東西線に乗り換えて茅場町で下車して歩くのが一番近い。しかし1番出口なる場所への出かたは現場からはなかなか探し出せない人がほとんどだと思われ、私もいつも苦心する。日比谷線のホームまで階段くぐってまわって行かなければならないのに、1番出口方面というガイドは見当たらないからだ。可能なら七針方面用の矢印を床に張りまくって1番口まで連れてってほしい。
台風が東京を直撃するといわれていた2014.10.13 は七針でEnergish Golfの偉大な阿呆企画『LOVE LUSSEN 展2』だった。
会場はラッセンまみれ。独特な磁場が生じた。リハーサル後、タイ料理屋がやってなかったのでジョナサンへ。新メニュー・北海道産ブロッコリーを冗談半分に頼む。
でかい。
・・・
がぶっ。意外とやわいしまずくない。七針でのスナックまりこのフリーおでんとブロッコリーで夜は充分満たされる。
DJ置石は母上様がおられたからか、ラッセンさながらにスケールのでかいじんわり攻める選曲が良かった。
倉林哲也。生チェロうたいびき&ルーパーオーケストラ式。よい。気持ちいい。本人も後で言ってた通り、ルーパーのサウンドはいまひとつだったかもしれないが、基本生の音も鳴っているので、その音が極上だから他は悪かろうが関係ないようなものだと思う。
藤井洋平。今まで見た中で一番言葉が聴き取れて楽しく聴けた。マンコ・カパック時代から一貫してこの日も打ち解けられなかった。DJノーマネーXと話してるところに近づくと二人はバツが悪そうに黙りこくるからこちらがバツが悪くなり退散する、ということを3回繰り返した。私も何を言うわけでもないからまあそーなる。
スッパバンド。
この日はミステイク不在。ピンチヒッターに林亨。キアヌリーブスはブリブリなファンクベースでイケイケドンドンver。最後までイケイケドンドンが続いた感じ。面白かった筈。
あとで亨から「スッパさんが新曲作ろうとしないってみんなが言ってた」ときく。もうずっと堂々巡りだが、私は他のメンバーの誰かからアイデアを持ちよってくれるようなことがないと燃えない、とず〜っと言ってるのに結局スッパ任せだから新曲作る気になれないのだ。このままだとまずい、という状態が続いている。ライブはいつもイイのだが。 客で来てたミーマイ萌ちゃんが「スッパバンド見て歌いたくなった。歌う意味なんてどうでもいいな。」と言ってくれてなんかよかった。
Energish Golf。曇りない笑顔でブラックジョークを言い続けるような音楽。不気味で愉快だった。
まともじゃない面々による楽しい一夜だった。
お土産は安眠ミックスがよく売れた。
帰り道、最寄りに使っている国分寺についてから台風が本気を出してきた。リュックバックはビニール袋を被せ、ギターケースにはエアパッキンをまきつけ、傘さし自転車運転で家まで20分、車のスポットライトに照らされる豪雨が白くてブリザードのようなもの凄い光景と車のはねる水しぶきをどっちゃり浴びながら帰宅。家についたら台風らしさは完全に去った。20分スケールの台風だった。