でたらめ音楽教室課外授業・初回レポート

『でたらめ音楽教室課外授業・第一回』を開催した2013年12月11日のちょうど始まる時間帯、中央線は人身事故により電車が止まり、引き返してしまったお客さんは沢山いたようだが、会場には閑散ともせず窮屈でもない、授業内容からすると程いい人数が集まり、彼彼女らは3年バー組のクラスメイトということになりました。
嬉しくもオープン時間18時に1番乗りしたのはとよてつ君。
まだ椅子の配置など試行錯誤セッティング中だったので、とよてつ君にはCDJで遊んでもらって(非常にテクニカルにマシンの特性を察知し、アヴァンギャルドに熱中しててくれて助かった)、黒板にタイトル書いたりしました。

「ハーイ、この「め」の部分が肝なのよ〜、試験でるからね〜、チェックだよー」
てな感じで授業したわけではないんですが、黒板はこんな感じです。絵心とでたらめ感が字に表れてますでしょ?(笑
スーツの着こなしはまあお手のものです。スーツ歴はかれこれ長いですし。
この写真では分かりづらいけど絞めているなにかと好評なネクタイはレコ水先生の実母オリジナルの手作りネクタイです。レコード水越はハンドメイドに拘ってますからネクタイ一つとってもメッセージ性秘めてます。
会場''おんがくのじかん''にあるCDJは高性能そうだけど全く慣れていない機種だったため、本当はすこし練習しながら機能を確認する時間が欲しかったんですが、とよてつ君が「これ買おうかな」と没頭してたので邪魔するのも躊躇われ、本番でパニックした要素の半分は使い方の分からなさから、ということになりました。
生徒さんもポロポロやってきて、松島君がオリヴィエ・メシアンの「Oraison」に反応したのでリピートして聴いたりしてる内に19時。
少し集まりが悪かったので前置きのスピーチを長めにと心がけて話しながら予約客を待つ(前置きはもっと短い方がよかったという意見もあれば、前置きがあったから耳の準備が出来たという意見も後にいただきました)。
当日にTwitterでフォローしたばかりの方のツイートに
『音楽について話す時、一番いい話し方は黙っていることだ。<シューマン>』
という引用ツイートがあり、その言葉だけ紹介してそれだけで始めるのもいいかなとチラっと考えたりもしてたが、他にも多少独自のレジュメを用意してたのでそれをチラ見しながらトーク
20分くらい話してから、CDJ2台使用したリアルタイムDJプレイによっての音の講義を開始。その記録が↓ここで聴けます。
http://www.mixcloud.com/suppamicropamchopp/でたらめ音楽教室/
聴きかえしてみると、非常に練りに練られたかんじに聞こえなくもないが、レコ水先生は実は最中「パニック」状態。
慣れないCDJを使う時は、間違えたりうまくいかなかったりっていう試行錯誤に力を奪われ、本来はヘッドホンで次かける曲をモニター確認して、必要に応じて曲の数分後から再生した方が充実する場合(ほぼその場合なのだが)そのタイミングを探したりする必要がある中、モニター一切せずになってしまったので、目隠しプレイに近く、かつ曲の頭なんて、まだなにも注目すべきことが見えないポイントだから面白みが足らなかったり。
しかし最も痛かったのは、テキストに相応しかろう曲の選りすぐりをまとめて入れてきたCDRだけがなんとディスクエラーをおこして再生してくれなかったこと。
しかし簡単に諦められず、何度も奇跡的に読んでくれないかとインアウト繰り返したり。
だから決して本意ではない音が沢山鳴ってしまっているんですが、、それでも聴くとかなり面白いですね〜。
途中で休憩いれるタイミングも見失ったが、それもそれで良かったように思う。2時間抽象的な音だけに集中を強いられることはなかなか他で得難い体験でしょうから。
とよてつ君の体験リポートに詳しく指摘されてますが、今回レコ水先生は大半の生徒さんの席より後ろ側でDJしており、受講者は皆スピーカーと誰もいないステージ(教壇)の方向に向いた椅子に座って音だけに対峠させられました。
その意味についてはとよてつ君の指摘のまんまなので最後にリンク先示すのでよかったらそれも読んでください。
それで、音による講義も終盤になってきてそろそろかけるべき音の塊もネタ切れになってきたあたりで、それまでの電子音やらカットアップやら環境音やらの抽象音との対比としてレコ水先生が一番やりたかったことにとりかかる。

デューク・エリントンが1926年に作曲した「EAST ST.LOUIS TOODLE-O」という、現代人にはハーレム臭が強烈に漂うような連想作用のある超有名曲の1956年の録音バージョン(THE DUKEという名義の''HISTORICALLY SPEAKING''冒頭に収録)をかける。
このアルバムに限らず、レコ水的に50年代のエリントンのアルバムはハイファイサウンド黄金時代で、よいステレオ感の、所謂''ため息が出ちゃうほどいい音''に感じる録音作品が多い。
それと同様に、アントニオ・カルロス・ジョビンが1970年にニューヨークで録音したジョビンの重要作『Stone Flower』から「Brasil」のボツテイクヴァージョン(輸入版CDにボーナストラックとして収録)もラストソングとしてたっぷりと。

クリード・テイラーによる極上の録音で、ただただ良い素材の繊細絶妙なマイク配置とお皿配置の芸が渋ーく眩しい盤から。

「抽象的な音」だけでDJすると唱っておきながらなぜそんな普通のポピュラーソングをかけるのかといえば、勿論いい曲っぷりを聴かせたかったわけではなく、いい音の有名曲をまともにも再生し、かつその印象のまま気まぐれに折り返し、長く逆回転させ、それによって生じるサウンド吸収機としての聴き手の耳に異変を生じさせたかったわけです。
受講者さんの時間の感じ方、自身の次の音を予測する能力、に揺さぶりをかけてあげたい。
逆回転で知ってる曲を聴く事で音の成分を裏側から観察することにもなり、人によっては大きな発見があるかもしれないなあ、という期待。
実際、高音域中音域低音域の3種の増減のヴァリエーション操作も加え、意外な聴こえ方、意外な快感を各自じっくり確認できたんじゃないかと思ってます。
オーガニックな生楽器の演奏が時折、それまでプレイしていた電子音等と大差ない質感に変化したりとか、面白気持ちよかった。
ラスト「ブラジル」で徹底的に遊び倒して、2時間のDJが終了。
受講しながら自由に落書きしてもらっていたメモ帳に、今度は「感想文」を書くよう生徒諸君へ指示。
以下、それら聴きながら書かれた散文と、まとまった感想の数々の収穫物を匿名で羅列します。(かっこ内はレコ水レスポンス)

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・『音による、直接脳へのマッサージみたいだった。「あ、気持ちいい音!」という音を見つけると、音程、音色、タイミング、など、いろんな方向から気持ちいいところをついてくれ、さながら腕のよいマッサージ師のようだ、と思った時間がなんどもあった。』(講師冥利につきる)
・『音に、聴覚以外の感覚を感じた。例えば明るい音、暗い音とか、そのレベルでは今までも何となく感じていたが、明るい音がググーっと明るくなる「まあぶしい!」と感じる自分がいて、「おやっ、これが明るい音か」とはじめて実感した気がする。』(素晴らしい発見)
・『音の気持ちよさに意識を集中しだすモードに入ったら、リズムを追うのがおっくう・声が音に聴こえる・等、今までとちがう音の聴こえ方ができた。音の聴き方が変わるような体験をしたいナーと思ってきたので、来た甲斐があった。』(興味深い作用)
・『音を聴いて、わいてくるイメージに、自分らしさを見つけた気がして、音を聴いて感じる事は人それぞれなんだなーと思った。それだけに、終わった後は、他の人達がどう聴いたのか、何を感じたのかがとても気になった。』(今回の授業の狙いはそこ)
・『人の感想をきくのが面白かった。「目をつぶるのがもったいない」とか「尻で聴く」とか、やはり聴覚以外で音を聴く感覚なのかしら、面白いナーと思った。インタビュー、その人がどう聴いたのかがよく見えてきて面白かった。』(同じ音からの多様な反応を引き出せてよかった)
・『自分にとって気持ちいい音とはどんな音と言えばいいんだろう、と考えて聴いていた。』(模範的受講態度)
・『気持ちいい音とは自然を感じさせる音・人為的じゃない音。音色であったり、音のタイミング?であったり、電子音だからといって人為的と感じるわけでなく、電子音でも自然を感じることもあり、自然音でも並べ方なあどにより人為的な何かを感じることもあり、自然な音ってなんだろうナーと思った。』(「自然に感じる」ということについて注目しながら自分の感覚を見つめるのはとても意義深いこと)
・『人為的でも、気持ちいい音はあった。人為的で気持ちいい音には、愛嬌を感じた。自分にとって気持ちいい音・自然を感じさせる音はなぜか、どれも子供の頃きいたことのある音のように聴こえたのは不思議だった。懐かしい的な感情があった。』(選曲する先生の選曲ポイントが「印象的な音」だったことからその懐かしいかんじ、という特徴が出たのではないか?)
・『今まで聴いたことのない音が聴けた。と言うか、今まで使ってない耳と脳みその使い方ができた。スタート前にスッパさんの考えがきけたのも、新しい聴き方の助けになったと思う。よい方向に引っぱってくれたと思う。ミュージシャンの考えていることがきける機会は貴重。』(需要と供給が合致)
・『ちょっとだけスッパさんの頭の中がのぞけた、ような気がした。』(いやん)
・『綺麗な声とノイズの対比 いいなあ。一見音色はバラバラでもリズムは見えてくる...そして飽きない』(どうもリズムレスなDJというのは無理なのかもしれない)
・『音が抽象的だとイメージも抽象的。ちょっとでもそれと分かる言葉や音が入るとそれにイメージが引きずられてしまうけど…』(これは個々人の人生経験や育った環境によって変わってくる部分だろう。具体を連想してしまうトリガーは人其々)
・『鳥の鳴き声の朝の情景の中から電子音が飛び出して…鳥も驚いてグニャっと形を変えて 普通の情景が変化する』(ミックスが物語りに介入してます)
・『音が「土」っぽかったり…におってくる音ってある』(ある)
・『街の騒音にもリズムってあるなあ。騒音の背景にうっすら流れる音楽って良い』(◎)
・『素朴な歌声から立ちのぼる素朴な電子音のメロディー 泣きそう でもメロディの動きじゃない 音がシンプルだと音自体が形として見えるよう… はねる音の図形がリズムを作ってるように感じる ビートとは違う』(音を視覚化する能力は研ぎすまし鍛えることが可能だと思います)
・『ビートが無い不規則な音の空間の中では時間もゆがむよう… 地に足がついてる感覚もあやしくなってくる』(ビートが憎くなる時ってありますよね)
・『音に固有のイメージが無いと、リズムでもメロディに聴こえたりする  音色のちょっとした変化だけでもグッときたりする  音階の感じられない音はメロディックでもリズミカルだったり…』(◎)
・『その楽器固有の演奏法を離れると、一瞬何の音だか分からなくなります。シタールなのか三味線なのか…でもそれがよかったり その楽器っぽい特有のメロディから離れてもそれは起こる。..』(◎)
・『長い音って平衡感覚に関係しているのかな?』(関係してます)
・『空間の裂け目からビートルズ? 有名な曲には地球とか人類とか連想させられて、壮大なイメージ。それがゆがんでいくのは気持ちいい。』(興味深い反応)
・『耳の奥をコチョコチョとされるようなくすぐったい音ってありますね…』(ある)
・『イメージしやすい音がそうじゃない音でグチャグチャに変化させられるのは気持ちいい・万華鏡の中の欠片に加工されていくみたいで』(◎)
・『規則性の無いメロディーは光のゆらめきに似てる・心地いい』(◎)
・『古いレコードの音も固有のイメージが削ぎ落とされて 音の響きだけが楽しめるような(スッパさんのMixを経て聴くと) 知っている曲も、リズムを不規則に変化させたりスピードを変えるだけでもエキサイティング。別のなにかに聴こえなくもない。音の大きさや強弱だけでも...全然違ってくる。』(ですよね)
・『日常的な風景がイメージできるような音からはじまって、それがなんだかわからない音と相まって不思議なイメージに加工されていったり、次第に時間の感覚や、空間の立ち位置もゆがめられていくようなかんじがすごく心地よかったです。イメージよりも、音そのものの世界に迷い込んでいくような感じで』(それを狙いました)
・『行って帰ってきたら普通の曲の聴こえ方もちがってくるような…自分の好きな感じの音も多くて..非常に楽しませていただきました。帰ってから音の聴こえ方が違っているか楽しみです。』(その後のレポートも期待します)
・『「この人、そういうところ、あるよねーーーー!!!」』(◎)
・『「ハム」』(◎)
・『「いや!知らないよ!!!」』(◎)
・『しゃべってる様にしか聴こえない  問題だらけやね』(◎)
・『   { 夜、まくれました}
       ↓
次の日、妙に朝からノッてます!!!   よかったねー  』(◎)
・『  ☆ 修理が苦手
   ま、大体そうなるよね。
      ↓
    「直ったような ??」
=
ジュウブン!
 その位でさ。こんなのんきないつもの生活、送れるでないの!
  「直ったような?」      』(◎)
・『でた!!美味しいごはん。大分美味しい。液体系スープじゃね。「具、溶けてるような?」』(◎)
・『一応本当にレコード水越が流しているのか気になり、うしろ確認・その振り向くまでの間に通過したあの何人ものうっとりとした顔。さっきでてきたスープの具みたいじゃないか。レコード水越は何だ?あたまか?あたま遊び!』(◎)
・『今、音楽を聴いていたような 聴いていなかったような、 戻ろう!!!!!!!!!』(◎)
・『頭良さそー… 分からん単語が盛り込まれてる  そういうときは、雰囲気で包み込む四角っぽいカンジ! YES』(頭良さそう=四角説)
・『全員 どっかがカユイ世界に突入. ムヒーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜』(◎)
・『こんな乗り物 知りません。乗ったことございません。』(◎)
・『潜るじゃろ。たゆたうじゃろ。お好みの具見つけるじゃろ。ひとりきり、最高な自由の中 思いのまま それを鳴らしたら。 こんな音がするんだろうの。 我が子とその貝、限りなく近くないだろうか.』(◎)
・『何故だろう 目を閉じると、もったいなく感じる。』(なぜだろう)
・『決して夢の中で鳴っている様な音楽、ではない。 耳で見る。目で食べる。鼻で聞く。手で嗅ぐ。尻で納得する。 そんな音楽体験。 20:15』(面白い)
・『隣の隣の人の絵 気持ち悪くてイイナーー』(◎)
・『音源を感じないって 気持ちいいんだな.  シワのアンバイというか。』(◎)
・『ケンカはやめてーーーーーーー  両方 弱っ! ダブルダブルダブルダブルーーーー ダブダブルルルルルルルルレー  結局ゴロンゴロンゴロゴロロロロローーーー  かわゆ 』(◎)
・『ステキすぎて抱きつきそうになったので気を紛らわしていた20:20』(抱きついてしまってもいいだろう)
・『今のところもう1回ききたい・!!!!!!』(◎)
・『岩も山登りたいよね・ じっとしていたくないって!!言ってた!! 岩の足音はあんなにやあらかいのに、人の足音はウルサイネーーーードケドケイ! 来たよ。ツアー客がよう。山は登る為にあるんじゃないんだゾーーーーーーー 組み体操して登れば,,,痛いじゃろが。』(山はそこにあるためにそこにある)
・『来年の私のテーマは「ライオン」と「スイカ」です!!!! 』(◎)
・『そういうのを書く、線をひかれたきがした。その紙は、すぐに列車に吹き飛ばされて、誰かのマントになっとるけん。』(◎)
・『さっきであった 好きな人に。 似とる人がでてきた。21:00ーー』(◎)
・『1滴、残すような ?』(◎)
・『楽しすぎて、笑いが止まりませんでした。とってもステキな音楽体験であったと同時に、自分をこうしてほしかった!!という、最高の突つかれ体験でした。』(突つき得)
・『一緒に聴いていた方たちの絵を、ときたまのぞいたりしていましたが、とても面白かったです。タイムリーにもっと見たいなと思いました。』(見られながら描くのが苦手な人人口の方が多いのは少し問題です)
・『目をつむるのがもったいなく感じるのが面白かったです。』(◎)
・『コラージュ音響で不協和音とかが全く気にならないのはなぜか? 秩序とは別のものに秩序のよりどころを求めているから? そのよりどころは一体何?』(一旦レコ水の不快じゃないものフィルターを通過したものしかかからなかったのでそこも考慮が必要)
・『モジュレーション気味のホワイトノイズが鳴ってる 広い明るい空間があって きもちいい』(スケールの有無は必ずあるのだろうか)
・『無限上昇音  それだけで1時間ぐらい聴いていたい』(ミートゥ)
・『見上げた空で、森がぐるぐる廻って夕暮れてくる』(◎)
・『コラージュの音要素は多様だが、一面でみると多様でもなく、ある程度の傾向の枠内で鳴っている・ようだ』(選曲者の好みなのだろう)
・『所謂 音楽と比べて 所謂 音楽が不自由にしている領域を使っているが、コラージュ音楽はこれはこれで音要素の傾向と統一的なものがあるようだ。どんな音楽も全くの自由で無秩序ではない 自由だから良いというわけじゃないようだ』(◎)
・『耳が左右あることを意識させる音は気持ちよい。』(ステレオ音声で塗れた現代でもそのような音が際立っていることは意外と稀少なのかもしれない)
・『現実音より劣化した高域が減じた?音を大音量で聞くのきもちよい そこに倍音多い金属音が混じると相対的な違いが際立って音の奥行きが更に感じられる』(◎)
・『輪ゴムの音みたいのがビュンビュンいうのがせこくてかわいくて 好き』(◎)
・『木管アンサンブルがリズム刻むの かっこいい』(擬音や代理音等、トランスされたものの面白さはもっとポップミュージックに大々的に取り入れられるべきでしょう)
・『ブチブチいう自律的な律動をもつ音がひとつ混じってればそれだけでリズミックな時間が流れていくもんだ』(◎)
・『何を喋っているかわからなくても、何か意味のあること言ってるのは分かる』(◎)
・『ヒスノイズが大きい音をきくとそのノイズに回りを包まれて、中の音がきこえる 耳を近づけて微細な音をきいてるように遠近感と距離感が増す』(面白い報告)
・『息の音とかの ノイズ含有率高い音が好き』(触れそうな種類の音ですね)
・『逆回転してるだけでいいかんじがする 「逆回転だあ〜!!」 現実も逆回転とかしてくれるといいのだが。』(名言)
・『2時間をまとめて集中してこういうコラージュ音楽を聴く機会って、実はなかなか無いので、いわば強制的にこういう場を設定してもらって聴けるのってすごく嬉しい機会/場だと思います。しかもある程度の音量で。超新鮮!聴いたことなかった!ではなく、なじんだ気持ちいい音世界でした。』(◎)

・『せまってくる音がせまってくる』(^^)
・『死後の夢は人体標本になることです』
・『かたくり子さん ふくらし子さん』(^^)
・『初代新幹線もチーフも登場』(^^)
・『キーボード演奏で重化学の工場を動かす』(特許)
・『ギターとキーボードは便利すぎる』(名言)
・『ぞっこんスイッチ すきスイッチ きらいスイッチ     カチ』(特許)
・『イエローマジックペンオーケストラ』(カレーが好物じゃなくても入れますか?)
・『地球ガラまんじゅう』(特許)
・『電子楽器にキーボードをつけたのはまちがいだった』(名言)
・『はだかを見るな はだかになれ』(超名言)
・『なりふりかまうな』(家訓)
・『生まれはブルキナファリです』(◎)
・『プサルテリウム カーヌーン』(◎)
・『ロボット三等兵まえたにこれみつ』(^^)
・『ヘリンボン すぎあやもよう』(◎)
・『ブタジル〜〜〜♪』(^^)
・『リズムがキープされてなくても人はリズムを感じてしまう。少なくとも僕は感じる。自然音もループすればリズムになってしまう。リズムのない音楽というのは、なかなかないもんだな。』(◎)
・『結論などないのだが、音楽の聞こえ方はとにかく、恣意的なのだという事でしょう。』(◎)
・『2時間で初めて成り立つ流れもあると思いますが、もう少し短く聞きたかった。』(◎)
・『リズムがつながっているわけではないのに、物語が続いているような感覚になって、頭のなかの映像が、続いていくような感じがする。』(リズムがつながってる必要はない)
・『海にもぐったら大きな魚がでてきて、雨も降る、踊っている人、歌声、爆弾の音、笑い声、..電子的な音だけになると、どこにいるんだろう?みたいな、自分の頭の中の様子を表しているようだった。自由に 場所にも時間にもとらわれず、旅をしているような感覚。』(いい経験)
・『音階をあがっていくとき、すごく ゆっくりなリズムになると、まるで ソウトマトのよう!(こわいほど不思議な感覚)』(◎◎)
・『自分の呼吸する音も、音楽のなかに入った、と思うような瞬間があった。』(面白い報告)
・『聴いたことないのになじむなあ、と思った。』(◎)
・『沈黙がとてもぴったりなとき、沈黙になった。』(今回、そういうサイレンスをあまりつくれなかったのは残念でした)
・『ジャズっぽい音楽?の部分の音をいじったり?してるのが、好きでした。』(◎)
・『水の音がしてるところ、も好きでした。 大きな魚と 小さな魚を思いました。(みんな自由)』(◎)
・『音の旅のような、音のロードショーのようだ、と思いました。』(名言)
・『踊りたくなるときもありました。』(◎)
・『水の音と雨の音が好きでした。鳥の声が一番好きだと思ってたのに、水の音と雨の音にときめきました。』(◎)
・『時間がすぎるのが 意外と早いです。』(◎)
・『スッパさんが作ってる音楽に近い感じの選曲が面白かったです。』(◎)
・『好きな音というだけで、自分と他人の境がなくなっていく感じがした。(自分と他人の境をなくそうとしている気がした)』(深堀りしたい現象)
・『飽きさせないサービスよりも、一貫性のある表現の方が結果飽きない。』(名言)
・『音楽において時間の流れはある意味一定ではない。 テンポ  スピード、方向、のコントロール。(逆回転 停止) それら全ては一定の時間軸の上で行われていること。演奏が鑑賞であり作品であり。』(◎)
・『好きな音だけ出す 結果→個性 』(^^)
・『にゃー』(^^)
・『THE 実家   ゴオー ゴオー 』(実家!)
・『時間が 戻る 破れる 回転する 穴があく 重い すごく 重い ものが回る 』(◎)
・『固くて丸い。黄色味がかった透明の何か。』(◎)
・『UFOキタ!! 中東風のUFOキタ!!』 (◎)
・『音階ってなんだろう? 開放と 閉じ込めて 出したり  寝たい。。。気持ちいい。』(◎)
・『音楽がきまったBPMと音階から開放されると今まで体験したことがない時間も空間もゆがんで 過去に戻ったり未来に行ったり上空に行ったり地下にもぐったり、流されていくようで気持ちよくて眠ってしまいたかったです。』(これは音楽にとって非常に興味深い現象です)
・『わかりやすい連続的BEATは流れていないけど、聴きながら、自分の中では基本BEATが刻まれています。これは私が音楽を作る習慣があることと関連しているのか? それとも生物はどんな時でも時間の流れを意識しているものなのか?』(作曲脳と音楽愛好脳からでしょう。縦割りの時間の流れに生きているのは人間だけな気がします)
・『よく、近所の家につながれている犬を見ながら、彼は時間の流れをどう感じているのか?と思ってみています』(夢ででもリアル犬体験してみたいですね(無理か?))
・『ものがたりを最後まできかなくちゃならない  時間の流れ方』(◎)
・『水の音がするやつがよかったです。水の中にいるみたいで。気持ちよかった。気持ちがわるくなるものもありました。飛行機の音みたいなのとか。』(呼吸の心配なく水の中にいれるのはラッキーですよね)
・『リズムやメロディがあるものが流れだすとホッとするんだけど、それもずっと続くと飽きるな と思いました。最後のブラジル?も、不安定になるのが、意外と気にならないなと思いました。』(飽きる理由、気にならない理由)
・『音に集中すると、あまり絵にできないかもと思いました。でも全て、映像がうかんできました。断片的に絵にしました。』(確かにそうでしょう。捕らえた時にはすでに変化していますから)
・『曲のセレクトなのかスッパさんのDJプレイなのか、どの曲も、不思議な日常感と人懐っこい感じがしてすごいなと思いました。』(面白い感じ方)
・『自分がMixでやりたい感じはこれだーと思いました。とても気持ちよかった。正に自分が最近聴きたいなーという感じの音だったと思います。DJが観客席の後ろにあるというのは、音に集中できてよい。ステージに誰もいないのがシュールで、ジョン・ケージっぽい。』(音だけで情報は満ち満ちてますからね)
・『前置きはできるだけ短くして、音だけの時間をメインにした方がよいかと。』(◎)
・『全体的にタルコフスキーの映画を観ているような気分でした。』(◎)

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感想をノートに書いてもらったら、今度は「すごく面白かったって人は?」と問いて挙った手の人に教壇に登ってもらって

こんな風にインタビューされてもらいました。
かんばやし君は、このナチス的なマイキングの図を教室に入った瞬間から気に入ってた様子だったので特に最初に指名させてもらいました。
当初のイメージでは、DJ講義が終わった後、皆で音について話し合えたら、、と考えていたけど、会議のように机が円になってないと難しいと考え直し、
率先して喋りたい人(話すのが嫌じゃない人)中心に対談に近いインタビューを代わる代わるしていきました。
授業で先生にあてられるのって凄く嫌ですよね? でも興味深い授業の場合は別だと思うんです。
なるべく自然にみんなの多様な意見を引き出せるように努力していたら、すぐにインタビューだけで2時間すぎてしまいました。
感想だけでなく質疑応答もしていたので、さすが音楽教室受講者だけあって、音楽の作り方についての問いが多かった。
中には「音楽教室という名前で生徒へのインタビュー式の授業っていうのは詐欺なんじゃないか?」という意見もさらりとあがりました。
それに対しては『でたらめ音楽教室課外授業』はあくまで課外授業で、レクリエーション版であること、本授業はマンツーマン式個人レッスンで生徒を正式に募集しているから簡単に大勢には教えられない(教えたくない)こと を説明しました。
「音の感じ方」をテーマにした授業が講師からの一方的な教えであっていいわけがないと思うんですよね。
ただ、レコード水越のでたらめメソッドはひとつの楽しい未来を切り開いていく有効な参考視点として価値ある指先案内が可能だと思っているので、
こうして、受講生の皆さんの多様な感想とそれに対する反応をフィードバックしていくことでも授業はその場限りでなく続いているわけです。
音の講義部も部屋もびりびり振動する爆音で集中して体験した時と、家や野外で小さなイヤホンやスピーカーで復習として聴きかえした時の印象の差異からも学びは更新されていきます。
授業スタイルはフラフラと千鳥足ですが、今後もなるべく斬新な方法で「音」についての授業は続けていきます(毎月課外授業やります)。
しかし、なんせ『でたらめ』ですから、

こんな感じでふざけ半分、本気半分で楽しく価値ある授業をやっていきますので興味を持たれた方は次回1/29は(も)ぜひご参加下さい。
次回の講義テーマややり方はまだ決めてませんが、生徒から次回は喋りながらDJしてほしい という声があったので割と真に受けてそうしようかなあ、と考えてはいます。
みんなで作る授業でもあるのでご意見ご要望は24時間体制で受けつけ、考慮して活かしていきます。
面白いと思ったあなたはもう立派に3年バー組のクラスメイトだ!

 ::3年バー組とよてつ君の体験レポート → http://namyoun.hatenablog.com/entry/2013/12/13/015833
 ::3年バー組かんばやし君の体験レポート → https://www.facebook.com/ai.kambayashi.1?hc_location=timeline
 ::レコード水越のテーマパーク → http://suppasupp2.wix.com/record-mizukoshi
 ::でたらめ音楽教室ラジオ(Twitter版) → https://twitter.com/recomizu
 ::でたらめ音楽教室ラジオ(Facebook版) → https://www.facebook.com/recordmizukoshi?ref=hl

念のため3年バー組の「バー」がなぜ「バ」なのかを説明すると、「べろべろばあ」と乳児を笑わそうとする手段のアレからです。べろべろで勢いをつけて最後があ行で口を大きく空けて変顔できつつ、Bの破裂音的アタックの強さが乳児にウケる。「べろべろばー」の「ばー」が「パー」でも「べー」でも弱い、やはり「バ」でなければならぬこと。そのような、音に宿る(or宿らせようとされている)意味や理由や実際的な効果や現象…について考える場(バ)でもあるからバーにしてみたんです。あとは3年B組金八先生とかけてですいわずもがな。