女房を質に入れて地球儀の回転を見に行こう

それにしても退屈ですね。
音楽の現場が。
退屈で窮屈。
うおおおおお、つまんないよ!
もっとスカっとしたい。
せめて自分がなにかするならばお客さんをスカッとさせてあげたい。
2/26(水)の『でたらめ音楽教室課外授業・第三回』@三鷹おんがくのじかん のテーマは<反則技を発見する>にしようと思います。
反則技 というのは、DJ表現においてのそれです。
録音物を使ってなにがしかの時間をプロヂュースするという「DJ」行為の中に本来やってはいけない「反則」は存在しません。
けれども、DJする人の観念の中や、音楽が鳴る現場にいる聴き手の求めるイメージ上から「そんなことしていいの?」という違和感を与えてしまうような反則技的といえるDJの手法は沢山考えられるでしょう。
「手法面」での反則は簡単です。プロDJがしないようなことをするならそれは全て反則といえます。「気持ちよさ」や「DJっぽさ」に対する固定観念の世界はえてしてとっても狭いので、それに反する世界は当然むちゃくちゃ広いわけです。
選曲というのは常に禅問答のようで、選りすぐった曲をかけても目隠しでかけてもリスクは同等。
DJ側の頭の中は不自由な発想で満ちています。
「この曲は一回大音量でかけてみたいけどかけたら絶対ダサいやつって思われる=かけられない」
「この曲好きだけど音圧のない録音だから俺の評価を下げかねない=かけられない」
「ここでビートを無くしたり変えたりしたらみんなシラケるのが目に見えるから似た感じの曲でつなげざるおえない」
レコード水越だって一見自由なようでいて結構おんなじです。それをかけるかかけないかにはいちいち葛藤がある。
他の人にはできないようなDJをしてやろう、と息巻いていたって、自由っぽい枠の中内での無難な方向についつい流してしまうものです。
でもそれは、お店の方の考え、企画者の希望、目の前のお客さんのムード、イベント全体の流れから、しかたないことでもあります。DJは「いい時間」か「意義ある時間」を作る責任があるんです。しかし「意義ある時間」というのは独りよがりになりがちなので、それをセーブすることは良い評価を得る為には必要なんです。
レコード水越としては、それをセーブしなくていい場は自分で設けるしかない、遊び場は自分で作るしかない、ということで、2/26の『でたらめ音楽教室課外授業・第三回<反則技を発見する>』になるわけです。。
思う存分実験できてしまう場になるわけですが、果たして私はその中で何をしようというのでしょう?何ができるというのでしょう?わかりません(笑)
聴いてる人には全くわからないレヴェルのことばかりかもしれないし、その微妙な手法はやっぱり微妙だね、というようなことばかりかもしれません。
瞬間的には大発明しちゃうかもしれません。
嫌いな曲をかけて「この曲大っ嫌いだ」と言うのかもしれません。
耳かきしながらヘッドホンするのかもしれないし(アブナい!)、トイレ行って手を洗わず続けるのかもしれないし(キタナい上に地味!)
レコードじゃなくて地球儀をただ3時間まわすだけだったりして?(笑)
いずれにしても、普通ではないDJを椅子席にこしかけてじっくり色んな変化を味わえる貴重な体験になるんではないかと期待してもらってもいいかと思います。
途中、その日の生徒さん(お客さん)からのアイデアを募って実演、ということもするかもしれませんし、生徒さんにモニターなしの目隠しDJしてもらったりとかも?
リスナーとしての無意識的な思いこみ、DJする側としての思いこみ、両面から色々発見できる夜になると思います。いろんな人が来てくれたらいいなーと思ってます。
DJ文化に異議申し立てのある人なんかは女房を質に預けても(古い...)来て下さい。
今回は静粛に聴く必要はないので、お友達を誘って、おしゃべりしながら聴くのもアリです。いえ、ぜひ誰か連れて来て下さい!
行けないかもしれなくても、行きたい気持ちがもしあったら予約の連絡をぜひともくださいませ。
椅子席はおそらく確保できると思いますが、立ったり踊ったりぶらぶらしたりもアリです。
suppasuppa@gmail.com まで

レコード水越presents『でたらめ音楽教室課外授業・第三回<反則技を発見する>』@三鷹おんがくのじかん
反則DJ:レコード水越(スッパマイクロパンチョップ) 19時〜参加料:2千円(+1d)  です。
なお、おんがくのじかんに来たことない方。カフェっぽい所で、それなりな音響施設を想定されてたら、きっと、想像よりいい音が楽しめる場所だと思います。
いい音の音源が沢山かかる保証はないですが、いい音のハコですので、ご心配なく。