次の課外授業はダンスの授業です

音楽のグルーヴが海における波であるなら、ただのまれて流されてるだけのように踊らされるんでも気持ちはいいっちゃいいがそれでは水死体的。主体的に波を活かしてサーフする感覚で身体を動かしてダンスするような人の姿は、ライブハウスなどではその人だけ目立ってしまう恥ずかしさもあってかなかなか見られない。
かといってクラブでも小さくて狭い空間だと、知り合いがいたりなんかすれば、恥ずかしくてなかなか好き勝手踊るには勇気がいる。真っ暗闇じゃなきゃあ難しい。それでも羞恥心よりも曲のリズム構造の素晴らしさが勝り、恥ずかしながらも目を閉じて踊り狂える時もある。
有機的な音楽で音楽に負けない程自らも別の次元で有機的に踊る時、それは快楽的でもあるがただ快楽に溺れているのではなく音楽を味方につけて主体的に踊る行為 によって圧倒的に「わたしの自由」が満喫できる。その自由はその場限りだとしてもその経験は生活のネガな局面をポジ的に変換するような時に役に立つ。
踊れないと思ってる人でもダンス本来の広い許容範囲を知れば考えは変わり得ると思う。かっこよく踊ろうと思うから踊れないと思うんでしょ?プロダンサーみたいに踊らなきゃいかんなんて誰にも求められてない。バカみたいに片足をプルプル痙攣運動させてみるだけでも超楽しいよ。リズム無視でストレッチとか最高に愉しい。ビートに合わせてステップしてるだけじゃあまるで奴隷みたい(自分もやるけど)。
音楽を楽しむ上でリズムにのってないといけないって強迫観念は、職能ミュージシャンか職能ダンサー以外には全く必要ない邪魔な考えでしょう。リズムなんか無視したほうが時計仕掛けの窮屈感から開放されて爽快な気分になれる。のど自慢大会でへタッピな人の歌の方が痛快だったりするように。
同様にヒップホップマナーってのにも窮屈感ある。リズムにのって気の効いた韻を踏みながら早口で喋るのは日本人にとっていきなりできることじゃない。でもブレイクビーツがバックで鳴っててそこにのんびりゆっくりたどたどしくリズム無視でなにかを喋ったなら、その方がむしろ自然で愉快なフリースタイルといえるはずじゃないか。
オープンマイクと言っていても、実は全然オープンでないから怖くてマイクを握れない。そんな空気が苦手だ。みんながクールなマナーを期待してる場に完全素人が出てこれるわけがない。
そもそもポリリズムの面白さっていうのは音楽だけで完結しない。空間を振動してる音楽そのものにポリリズム要素がなくても、ダンスする自分の自由気ままな動きというズレが音楽と重なり、そこに生じるポリリズムが、ポリリズムの意味や正体を全く知らない人でさえ、ズレを楽しんでることがあるだろう。ズレというグルーヴの持つ許容範囲はかなり寛い。
踊っても全然楽しくない種のダンスミュージックばかり溢れかえっていることはなんともしようがない。だけど「踊りにくい」とされてる音楽がちーとも踊りにくくないことを証明していくことなら一寸ずつできることなのかもしれないと思う。
今月7月のでたらめ音楽教室課外授業ではやりたいことがあります。 音楽が鳴る場では踊る踊らないは通常自由です。法はともあれ。 しかしこの日は主体的に踊りに来て欲しいのです。結果的に踊れなかったり踊る気にならなかったのであれば勿論それもよし。でも気持ちは自主的なダンス教室にくるような気持ちで来て欲しい。どんな風に踊っても恥ずかしくない空気を作りたい。私は、普段ステージ上のミュージシャンから合唱や手拍子や拍手を強制されるとムカムカして絶対しない派なので、人様にダンスも強制はしたくはないのだけど、意図が真逆なので、ナビゲートはするかもしれない。服従させたいのではなく、自由でいてほしいという意図から。
ダンスするためのダンスミュージックパーティで自由に身体動かして遊びませんか?
出し物は最上等なメニューを用意してます。
J-テクノ王 スズキスキー のグルーヴィーなライブ、プログレッシヴロマンティック電子SSW長江章文のグルーヴィーなライブ、Biskのアダルト電子ファンクなライブ その他にも豪華オープニングゲストライブの予定もありつつ、私もライブかDJか両方か片方かで出演(っていうのもおかしいが)します。

長江章文の音楽がダンスミュージックか? 立派なダンスミュージックでしよう!はっきりしたダンスビートが無くたってステージ上の長江は激しくカクカクと痙攣ダンスしてるでしょ?あれは無理やりな動きじゃない。本物の律動です。ああやって踊ると楽しいでしょう。みんなで真似して激しくカクカク踊ろう!笑える。
7/28(mon)  場所は恒例の東京三鷹おんがくのじかん。ナイスな爆音が出ます。あのアコースティックなハコでみんなが好き勝手てんでバラバラに踊ってる光景、、、実現したらすてきだ。 チャージ2000円+お飲物を一つはご注文願います。18時からいきなりスタート。ぜひ日頃の鬱憤を晴らしにお越し下さい。