常套句上等

私の音楽に対して「おもちゃ箱をひっくり返したような」という表現で紹介されることはよくあります。そしてそう言われても構わないっちゃ構わないですが、自分ではやり手なデザイナーな気分で、要らない音は要らないと冷徹に判断しながら録音物はシンプルに整理して作っているので違和感を感じます。
おもちゃ箱ひっくり返しただけならそれは100%ランダムかつカオスな状態です。瞬間の絵としては面白いですが、ポップな時間芸術に対してくくる形容としては、結果的に音楽家をばかにしてるような表現なので、レヴューする人は気をつけた方がいいですね。カラフルさに対しての形容ならわかりますが、もっと音楽的な内容のことを補足してもらわないと、無秩序な音楽だってことになってしまいます。この例に関しては前々から禁句にすべきと思ってる方も多いようですが、常套句と化してるのでこれからも色んなとこで見かけることでしょう。
意味を深く考えずに口から出してる常套句というのは自分でも山ほどあります。言葉を使うことは所詮、常套句の組み合わせにほとんどが終始するようなものですからしかたありませんが、なるべくおかしいなと思ったら立ち止まって考えてみたいものです。

ところで、11月2日にまた兵庫県でライブが決まりました。11/1も神戸で予定入りました。その前後の日程にも地方でライブできたらいいなあ と思います。沖縄、鳥取、石川、広島、三重、長野、新潟、福島、北海道、、演奏したことない場所が多すぎる。
いつでもお誘いウェルカムです。