2014-09-17 足踏みオルガンと官能 足踏みオルガンを弾くことは、シンセサイザーをいじること以上に官能的だ。 シンセサイザーは一瞬でえげつない音に変化したりする。(そこがいい) 足踏みオルガンができることの領域は狭い。 狭いが、豊かさはこれ以上必要ありゃせんがな という具合。 他への欲望が見えなくなり、大きな これでいいのだ感 の中、空気を、自分を、木の物体全体を、減衰の果てまでの世界を、震わせる喜びの中 指と足と趣を動かすことには、静かな興奮が伴う。 シンセサイザーだって足踏みオルガンの遠い親戚。 足踏みオルガンのようなものはなんでも好きだ。 わたしはオルガンのようでありたい。 わたしはオルガンだ。